[MOVISTAR TEAM] ブエルタ・アル・パイスバスコ2013 / スカイ対モビスターのピナレロ勢対決はモビスターのクインターナが逆転総合優勝

4月1日からスタートしたバスク1週のブエルタ・アル・パイスバスコ(UCIワールドツアー)は、4月6日の最終ステージでサプライズが起こった。起伏ある24kmコースで行なわれた個人タイムトライアル。世界チャンピオンのトップタイムに肉薄する走りを見せたナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター)が、スカイプロサイクリング勢を抑えて逆転総合優勝に輝いた。

ポイント賞ジャージを着るナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター)が総合争いのライバルたちを蹴散らす: photo:vueltapaisvasco.diariovasco.comポイント賞ジャージを着るナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター)が総合争いのライバルたちを蹴散らす: photo:vueltapaisvasco.diariovasco.com
クインターナに23秒差をつけられたリッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング): photo:vueltapaisvasco.diariovasco.comクインターナに23秒差をつけられたリッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング): photo:vueltapaisvasco.diariovasco.com リーダージャージを着て走るセルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、スカイプロサイクリング): photo:vueltapaisvasco.diariovasco.comリーダージャージを着て走るセルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、スカイプロサイクリング): photo:vueltapaisvasco.diariovasco.com

4月1日の開幕戦・第1ステージはサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)が得意のゴールスプリントで勝利。続く第2ステージもチームメイトたちにリードアウトされたダリル・インピー(南アフリカ、オリカ・グリーンエッジ)が勝利し2連勝。
激坂でスプリントを繰り広げるセルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、スカイプロサイクリング)とカルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル): photo:vueltapaisvasco.diariovasco.com激坂でスプリントを繰り広げるセルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、スカイプロサイクリング)とカルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル): photo:vueltapaisvasco.diariovasco.com リーダージャージに袖を通すセルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、スカイプロサイクリング): photo:vueltapaisvasco.diariovasco.comリーダージャージに袖を通すセルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、スカイプロサイクリング): photo:vueltapaisvasco.diariovasco.com

その後、第3ステージからはコロンビア勢が活躍し、第3ステージはナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター)を制し、セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、スカイプロサイクリング)がステージ優勝。

そしてモビスターとチームスカイのピナレロ勢によるステージ優勝&総合優勝争いが始まった。

ライバルたちを振り切ってゴールに向かうナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター): photo:vueltapaisvasco.diariovasco.comライバルたちを振り切ってゴールに向かうナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター): photo:vueltapaisvasco.diariovasco.com ステージ優勝を飾ったリッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング): photo:vueltapaisvasco.diariovasco.comステージ優勝を飾ったリッチー・ポルト(オーストラリア、スカイプロサイクリング): photo:vueltapaisvasco.diariovasco.com

第4ステージ、雨の1級山岳頂上ゴールではモビスターののクインターナが勝利。スカイ勢は総合リードを維持。最終日の個人タイムトライアルで逆転を狙うクインターナは「明日は力をセーブしながら走り、明後日のタイムトライアルに良い状態で挑みたい。登りも含まれているコースなので、悪い結果にはならないと思っている」とコメント。
第5ステージでは、スカイプロサイクリングは今大会ステージ2勝目を飾るとともに、鉄壁の走りでエナオモントーヤの総合首位を守り、ポルトが総合2位のクインターナと同タイムの総合3位に。出走者145名のうち完走者が73名というタフなステージで状況をコントロールし続けたチームの働きをポルトは「信じられないほど素晴らしかった」と賞賛する。「逃げに乗ったのは強い選手ばかりだったけど、キリエンカやシャビ(ザンディオ)らのおかげで危機的状況にはならなかった。一日中コントロールしてくれた彼らはただただインクレディブル。セルジオ(エナオモントーヤ)と自分に残されたのは、彼らの仕事を締めくくることだけだった」。

総合優勝を果たしたナイロ・クインターナ(コロンビア・モビスター)と総合2位のリッチー・ポルト(オーストラリア・チームスカイ)、総合3位のセルジオ・エナオモントーヤ(コロンビア・チームスカイ):photo:vueltapaisvasco.diariovasc総合優勝を果たしたナイロ・クインターナ(コロンビア・モビスター)と総合2位のリッチー・ポルト(オーストラリア・チームスカイ)、総合3位のセルジオ・エナオモントーヤ(コロンビア・チームスカイ):photo:vueltapaisvasco.diariovasc
最終日の第6ステージを白いポイント賞ジャージを着て走ったクインターナは、マルティンのトップタイムから17秒遅れの35分22秒でフィニッシュ。なんとポルトを23秒、エナオモントーヤを40秒、コンタドールを50秒上回る走りで、総合逆転を果たした。

「想像していたよりずっと良い走りが出来た!」と、ポルトとエナオモントーヤを従えて表彰台のてっぺんに登ったクインターナ。「最終日に平坦と登りと下りが組み合わされた今日のコースは充分に僕向きだったと言える。前半に力を貯めて、後半に出し尽くす作戦が功を奏した。スリッピーな下りでは、何度か落車しそうなほどリスクを負ったよ」。

現在23歳のコロンビアンクライマーは、モビスターに移籍した2012年にブエルタ・ア・ムルシアとルート・ドゥ・スッドで総合優勝。クリテリウム・ドゥ・ドーフィネでは山岳ステージを制している。

総合3位の25歳エナオモントーヤや総合7位の23歳ベタンクールとともに、コロンビアの未来を担う存在になることは間違いない。「こんな大きなレースで総合優勝するなんて初めての経験。まだ自分自身若くて経験も浅いので、どこまで自分の力が伸びるのか自分でも分からない。とにかくこの大会でコロンビアの良いイメージを築けたことが嬉しいよ」。