[TOUR DE FRANCE 2013] ツール・ド・フランス2013第16ステージ / モビスターのルイ・コスタが自身2度目の区間優勝で敢闘賞も獲得!

積極的な姿勢を崩さないアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)があわやマイヨジョーヌを巻き込む大クラッシュ。ゴール手前の2級山岳マンス峠が総合上位陣の明暗を分ける中、ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)が作戦通りの逃げ切り勝利を飾った。マイヨジョーヌはフルームがキープ。

逃げ切り勝利を飾ったルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター): photo:Cor Vos逃げ切り勝利を飾ったルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター): photo:Cor Vos

実質的に逃げ切りを確定させた23名の中では、徐々にステージ優勝に向けた争いが始まる。ゴールまで35kmを切ると、先頭からブレル・カドリ(フランス、アージェードゥーゼル)とジャンマルク・マリノ(フランス、ソジャサン)がアタック。ともにトゥールーズ出身で、普段からトレーニングを一緒にこなすという2人は、追走グループに対して20秒ほどのリードで最後の2級山岳マンス峠に突入した。

メイン集団を長時間コントロールするスカイプロサイクリング: photo:A.S.O.メイン集団を長時間コントロールするスカイプロサイクリング: photo:A.S.O. マンス峠の下りで落車したアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)と、ストップしたクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング): photo:Cor Vosマンス峠の下りで落車したアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)と、ストップしたクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング): photo:Cor Vos


平均勾配5.2%の長い登りでアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ベリソル)やジェローム・コッペル(フランス、コフィディス)、ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)らがカウンターアタックを仕掛け、そのうちゴールまで18kmを残してコスタが独走に持ち込む。

後方ではクリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル)ら4名が追走グループを形成したが、先頭コスタとのタイム差はぐんぐん広がる。後続に対して50秒のリードを得てゴール12km手前の2級山岳マンス峠をクリアしたコスタが、そのままゴールまで独走した。優勝したルイ・コスタは敢闘賞も獲得した。山岳賞は総合1位のクリス・フルーム、新人賞はクインターナがキープしピナレロ勢が3賞を独占!

マンス峠で逃げグループから独走を決めたルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター): (c)Makoto.AYANOマンス峠で逃げグループから独走を決めたルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター): (c)Makoto.AYANO 力強いガッツポーズを見せるルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター): photo:Cor Vos力強いガッツポーズを見せるルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター): photo:Cor Vos

ステージ優勝・敢闘賞のルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)
昨日の段階で、今後のステージのどこかで逃げに入ることを考えていた。今日は自分でも調子が良いことがわかった。2つある山岳の序盤のほうで、いくつかの飛び出しに運ではなく、自分の力で対応できたからだ。脚は1日中、調子が良かった——それで今日がぼくの日になるはずだと思った。

逃げに乗り続けるのは厳しかった。多くの選手たちが前方の位置をキープしようとし続けていたからだ……逃げができた瞬間に誰がいたのかは正確に覚えていない。でも、最終的には、ぼくと一緒に逃げに乗れた選手たちの何名かが、その中には(チームメイトの)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)やホセホアキン・ロハス(スペイン)もいたものの、最後まで付いていくことができず脱落してしまった。

アタックすべき場所は最後の山岳だということはよくわかっていた。すべてが、プラン通りに進んだ。登りで飛び出して、リードを広げて山頂に行った。山頂に達したときは40秒のリードが保てて、それで最後まで余裕ができた。こんなにうまく行くはずがないとも思った。下った後の残り3kmになったときには、自分が勝てそうだと確信していた。

最後の1kmは、沿道の両側に大勢の観客がいて、とても美しかった。自分の今後の人生でも覚えておきたい特別な光景だ。ツールでのステージ優勝は本当に難しい。でも、ぼくは2勝した……もう言葉で言い現わせない(訳注:2011年の第8ステージで1勝している)。去年もステージ優勝のために戦った。

でも、ツールではわずかな成功を収めることさえ本当に難しい。ステージ優勝を再現することは、ぼくの信念でもあった。ぼくはバルベルデのアシストすべきだったのに第13ステージで脱落してしまった。それで、総合成績のことは諦めて、ステージ優勝に絞ることにした。今日の勝利は、ぼくをサポートしてくれるすべての人に捧げたい——2日前、ファンから最大級の支援のメッセージを受け取ったことで、自分がツール・ド・フランスの出場選手であることを自覚できた。だから、この勝利はすべて彼らのものだ。