[TOUR DE FRANCE 2013] ツール・ド・フランス2013第17ステージ / トップタイムをマークしたマイヨジョーヌのフルームが今大会3勝目!

2つの2級山岳を含む32kmのテクニカルコースで行なわれたツール・ド・フランス第17ステージ。気象コンディションに差が出る中、マイヨジョーヌを着るクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)が9秒差でアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)を下した。

マイヨジョーヌを着てトップタイムをマークしたクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング): (c)Makoto.AYANOマイヨジョーヌを着てトップタイムをマークしたクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング): (c)Makoto.AYANO


3つの中間計測ポイントでトップタイムを連発したのは、ノーマルバイク&DHバーを選択した総合3位のコンタドール。気迫溢れるコンタドールは、それまでホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)が保持していた暫定トップタイムを更新し、後に続く総合2位バウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング)と総合1位フルームのフィニッシュを待つ。

ノーマルバイクにDHバーをつけて走るクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング): photo:Cor VosノーマルバイクにDHバーをつけて走るクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング): photo:Cor Vos 6位のナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター): photo:Makoto.AYANO6位のナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター): photo:Makoto.AYANO

モレマは前半からタイムを伸ばせず、さらにラスト1500mの右コーナーでオーバーラン。最終的にステージ11位に終わり、総合表彰圏外の総合4位にダウンした。チームメイトのローレンス・テンダム(オランダ、ベルキンプロサイクリング)も苦戦してステージ16位。総合7位まで順位を落としている。

最終走者フルームは、2級山岳レアロン頂上でノーマルバイクからTTバイクにスイッチ。手早い作業で再スタートを切ったフルームは、頂上にある第3計測ポイント(20.0km)でコンタドールから11秒遅れ。

マイヨジョーヌがゴールに向かって下りを攻め始めると、雨が路面を濡らし始める。数分前までドライだった路面がとたんにウェットに。この日はレース中盤にも通り雨が降り、テクニカルなコースで総合50〜70位の選手たちがタイムを伸ばせなかった。

フルームはリスクを負うことなくコーナーを抜け、TTバイクのアドバンテージを活かしてビッグギアを踏む。頂上で11秒あったタイム差をひっくり返したフルームが、コンタドールを9秒上回るトップタイムでフィニッシュした。
マイヨジョーヌを守ったクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング): photo:A.S.O.マイヨジョーヌを守ったクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング): photo:A.S.O.
ステージ優勝・総合1位・山岳賞のクリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)
今日の結果には自分でも驚いている。少しくらいはタイムを失うことになるという心構えで、明日以降に備えることだけを考えていた。特にラルプ・デュエズを2回登る明日のステージのために、今日は絶対に自分を限界域まで追い込まないようにしていた。1回目の個人タイムトライアル(第11ステージ)ほど追い込んでいないので、本当に自分でも驚いている。

第1計測ポイントや第2計測ポイントでのタイム差がコンタドールと大きく離れていないと知ったのが励みになった。終盤にギアが大きなタイムトライアル・バイクに交換したことで、確実に数秒はタイム差を縮められるだろうとは思っていた。パリに到着するまでは、まだまだレースは続く。4分以上の充分なタイム差を獲得していたとしても、毎日ずっと試練が続くと思う。

それに明日からの3日間は、ここまでのツールのなかで最も過酷なステージなりそうだ。ぼくとアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)の間には、個人的な確執は全くない。お互いにしっかりとバイクに乗っている——つまり、健全な競争関係にあるのだと思う。昨日のことについては、彼が下りでリスクを取って限界を超えただけで、そのせいでぼくの目の前で落車して危ない目にあいそうになったというだけのことだ。

誰かの些細なミスが重大なことにつながることもある。つまり、誰かのツールがそれで終了する可能性もあるということだ。これは自転車レースであって、生存をかけたレースではないことを彼も認識するべきだと思う。ぼくはステージ優勝を望んでいるわけではなく、今はただ、このマイヨ・ジョーヌを着る時間を確保するために、あらゆることにトライしてリードを広げようとしているだけだ。現段階では、それを最優先に考えていて、それ以外の結果はボーナスみたいなものだと思っている。