[TOUR DE FRANCE 2013] ツール・ド・フランス2013第20ステージ / 超級セムノスで決着 クインターナ、ロドリゲス、フルームが栄冠を掴む

コロンビア出身の小柄なクライマー、ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター)が最終山岳決戦で登坂力を爆発させた。コンタドールが失速したため、クインターナが総合2位に浮上。クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)は100代目ツールチャンピオンの栄冠を掴んだ。 この結果、ピナレロ勢が個人総合、総合2位、新人賞、山岳賞を独占!!

圧倒的な登坂力で優勝したナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター): photo:Cor Vos圧倒的な登坂力で優勝したナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター): photo:Cor Vos

平均勾配8.5%の本格的な登りを前にした緩斜面区間でスカイプロサイクリングがペースを上げると、メイン集団は早くも数十名にまで絞られる。続いて前日のステージ優勝者ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)が作るハイペースが更にメイン集団の人数を絞って行く。アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)のペースアップによって総合4位ロマン・クロイツィゲル(チェコ、サクソ・ティンコフ)が脱落した。

残り8kmで先頭のフォイクトが吸収されると、いよいよ本命が動き出す。真っ先に動いたのは総合5位ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)で、これに総合3位ナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター)が反応。このペースアップに対応出来ない総合2位アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)の様子を確認してから、マイヨジョーヌのフルームがシッティングのハイケイデンスアタックでロドリゲスとクインターナに追いついた。

スカイプロサイクリングとマイヨジョーヌのフルームもスタート前にローラーでウォームアップする: photo:Makoto.AYANOスカイプロサイクリングとマイヨジョーヌのフルームもスタート前にローラーでウォームアップする: photo:Makoto.AYANO モビスターとカチューシャがメイン集団をコントロール: photo:A.S.O.モビスターとカチューシャがメイン集団をコントロール: photo:A.S.O.

前日の第19ステージを終えた時点で、総合2位コンタドールと総合3位クインターナのタイム差は33秒、総合5位ロドリゲスとのタイム差は47秒。総合表彰台ジャンプアップを狙うロドリゲスが懸命に先頭3名のペースを作ると、失速するコンタドールとのタイム差はすぐに47秒を越える。

その後もロドリゲス、クインターナ、フルームの表彰台トリオが先行し、フラムルージュ手前でフルームがダンシングでアタック。するとカウンターアタックでクインターナが飛び出した。

ロドリゲスとフルームを置き去りにしたクインターナは、そのまま単独で超級山岳セムノスを登頂。18秒差でロドリゲス、29秒差でフルームがフィニッシュした。

ステージ優勝・山岳賞・新人賞・総合2位のナイロ・クインターナ(コロンビア、モビスター)
ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)がナイロ・クインターナとクリス・フルームを引き連れてラスト2kmを駆け上がる: photo:Makoto.AYANOホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)がナイロ・クインターナとクリス・フルームを引き連れてラスト2kmを駆け上がる: photo:Makoto.AYANO 信じられない。とてもうれしい。今日だけではなくツールを通してずっと仕事をしてくれたチームメイト全員に感謝しなければならない。とくにホセルイス・アリエッタ監督は、いつも最適な選択を示してくれた。

今日もチームとしてレースをうまくコントロールできたし、チームメイト全員が自分の役割を認識していた。そして、すべてが完璧にうまくいった。本当に素晴らしい。自分が予想していた以上だ。

今日は(母国の)コロンビアにとって特別な日で、国民の祝日だ[訳注:7月20日はコロンビアの独立記念日]。だから、故郷にいる家族や友人たちのことを考えて走った。コロンビア人選手の先輩たちがロードレースという競技の歴史を切り開いてくれた。自分たちのような新世代が、彼らに今日という重要な日を見せることができた。