CHALLENGE シクロクロスタイヤ「TEAM EDITION」シリーズ 三船さんインプレッション

関西シクロクロス会場としてお馴染みの「くろんど池」において、日本のシクロクロスシーンの第一人者、三船雅彦氏がChallengeの新たなフラッグシップ”TEAM EDITION”シリーズを実走インプレッション。関西シクロクロス会場としてお馴染みの「くろんど池」において、日本のシクロクロスシーンの第一人者、三船雅彦氏がChallengeの新たなフラッグシップ”TEAM EDITION”シリーズを実走インプレッション。
CHALLENGE “TEAM EDITION”シリーズ

三船雅彦氏によるアップダウンに富むテクニカルなシングルトラックを走行してのインプレッション三船雅彦氏によるアップダウンに富むテクニカルなシングルトラックを走行してのインプレッション シクロクロスシーズンの足音が聞こえ始める8月、関西シクロクロス会場としてお馴染みの「くろんど池」において、日本のシクロクロスシーンの第一人者、三船雅彦氏がChallengeの新たなフラッグシップ”TEAM EDITION”シリーズを実走インプレッション。

「くろんど池」は池をぐるりと囲むフラットなグラベル、そして周囲の山々に張り巡らされたアップダウンに富むテクニカルなシングルトラックから構成されるコース。フラットな場面ではパワーとスピードを、シングルトラックではパンクや落車を招きかねない木の根や岩、泥、登りと下りに対応するバイクコントロールと最速のラインを読む技術が求められる。ベルギーで数々のシクロクロスレースを戦ってきた三船氏をして、「ヨーロッパのテクニカルな部Challengeのコットンケーシングを採用した新しいシクロクロス用フラッグシップモデル「TEAM EDITION」Challengeのコットンケーシングを採用した新しいシクロクロス用フラッグシップモデル「TEAM EDITION」 類のコース同じくらい難しいコースをとることができ、本場のシクロクロスの雰囲気を感じてもらえる」コースである。

Challengeの新たなフラッグシップとなる”TEAM EDITION”シリーズには、”GRIFO(グリフォ)”、”LIMUS(ライムス)”、“CHICANE(シケイン)”と3種類のトレッドを持つモデルラインナップされる。この新製品の一番のトピックは、タイヤを構成する骨格ともいえる、「ケーシング」素材を従来のコットン/ポリエステルの混紡である「コアスパン」から、「コットン」へと改めたことだ。「コットン」はもはやロードタイヤではほとんど使われなくなった過去の素材だが、たった33mm幅のタイヤでオフロードを走るシクロクロスでは「しなやかさ」が最重要視されるため、ChallengeはDugastやFMBと並んで「コットン」素材の採用へと踏み切った。外見上の特徴はコットンならではのホワイトがかったケーシングの色と、ハンドメイドらしさが伺える”TEAM EDITION”のスタンプだ。

今回は「コットン」ケーシングの実力を測るべく、三船氏自身が昨シーズン使用した”LIMUS”と同じトレッドの”LIMUS TEAM EDITION”でインプレッションを行った。


コーナリングの際、クリンチャータイヤではタイヤの芯がずれてしまい挙動が掴みにくいというデメリットがあるのでバイクコントロールのしやすさはチューブラータイヤが秀でているといえるコーナリングの際、クリンチャータイヤではタイヤの芯がずれてしまい挙動が掴みにくいというデメリットがあるのでバイクコントロールのしやすさはチューブラータイヤが秀でているといえる 「チューブラータイヤの構造的な利点というのは、タイヤが常に真円を維持しようとするところにある。特にコーナリングの際、クリンチャータイヤではタイヤの芯がずれてしまい挙動が掴みにくいというデメリットがあるのでバイクコントロールのしやすさはチューブラータイヤが秀でているといえる。タイヤ自身が変形してグリップを稼ぐというのは、オフロードを走るシクロクロスでさらに活きてくるポイント。不安定でスリッピーな路面を走るからこそ、なおさらビギナーにはチューブラータイヤを試してもらいたい。」

TEAM EDITIONになってケーシングが「コットン」に変わったことは体感できますか?

「しなやかというか、柔らかくなったね。砂浜や周回を重ねるにつれてどんどん掘れていくような土質の泥のレース新しくコットンケーシングを採用した「LIMUS 33 TEAM EDITION」(上)と従来のコアスパンケーシングを採用するLIMUS 33新しくコットンケーシングを採用した「LIMUS 33 TEAM EDITION」(上)と従来のコアスパンケーシングを採用するLIMUS 33 では、タイヤに浮力が求められる。浮力というのは猫の足のように砂や土の表面を柔らかく掴んで浮いてくれるということ。皆さん、砂や泥にタイヤが突き刺さって進めなくなることを経験したことがあるんじゃないかな?これはタイヤが硬くて変形が足りないから。TEAM EDITIONは柔らかく、砂や泥の表面の凸凹に合わせて変形して走れるようになっているのが体感できる。」

「マイアミ浜(琵琶湖沿いの砂浜で有名なコース)でいえば、このタイヤのしなやかさだけで1周15〜20秒くらいは変わってくるでしょう。1時間のレースで8周したとすると? それくらいタイヤのしなやかさというのは違いが出るポイント。」

驚いたのは、加速力に優れること。従来モデルと持った感じの重さはそれほど変わらないが、体感的にはかなり軽量タイヤに感じた。驚いたのは、加速力に優れること。従来モデルと持った感じの重さはそれほど変わらないが、体感的にはかなり軽量タイヤに感じた。 「トルクを掛けて踏んでいるときやコーナリングのような、ある程度タイヤに負荷がかかってタイヤが変形した時の粘りが出せている(腰がある)ように感じられる。
従来モデルと比べると反発(戻り)がワンテンポ遅いので、扱いやすくなった(戻りが速いと、じゃじゃ馬的に感じる)。低圧じゃなくてもしなやかなので、逆に高圧でグリップを稼ぐこともできるし、わりと滑りやすい粘土質の路面、それもアップダウンだとなおさらアドバンテージを実感できる。」


「もうひとつ驚いたのは、加速力に優れること。従来モデルと持った感じの重さはそれほど変わらないが、体感的にはかなり軽量タイヤに感じた。加速減速の多いテクニカルなコース、アップダウンの多いコースでは確実にメリット低圧じゃなくてもしなやかなので、逆に高圧でグリップを稼ぐこともできる低圧じゃなくてもしなやかなので、逆に高圧でグリップを稼ぐこともできる になる。」

”TEAM EDITION”シリーズには、”GRIFO(グリフォ)”、”LIMUS(ライムス)”、“CHICANE(シケイン)”と3種類のトレッドを持つモデルラインナップされますが、どういった使い分けができそうですか?

「今回テストした”LIMUS”はタイヤ表面のアールが緩いから、低圧の際の接地面が最大限確保できるので砂地や滑りやすいキャンバー、そして凸凹の芝地など意外とオールラウンドに使うことが出来ると思う。”GRIFO”は直進安定性が高いので高速コースには良いと思うし、”CHICANE”は使ったことが無いからわからないけれど、もともと”GRIFO XS”のようなダイヤ目のタイヤでも関西シクロでシクロクロスの走り方教室「三船スクール」も開催している三船雅彦氏関西シクロでシクロクロスの走り方教室「三船スクール」も開催している三船雅彦氏 シクロクロスではタイヤのしなやかさでしっかりとグリップさせて走らせることができるくらいだから、サイドの部分に”LIMUS”の背の高いノブを備えることでさらに汎用性を高くしていることが伺える。是非試してみたいです(笑)」


三船雅彦氏 プロフィール
プロで700レース以上、プロアマ通算1,000レース以上を経験した日本屈指のプロサイクルロードレーサー。
2005年からは実業団チーム「マサヒコミフネドットコム・サイクリングチーム」を立ち上げ、2009年には実業団のトップチーム「チームマッサ」を設立。
2003年度よりJスポーツのサイクルロードレースではゲスト解説をつとめる。
特にベルギーでのレースにおいては、1年間在住していた地理感などを生かした解説に定評があり、2011年から放送開始したシクロクロスでも解説をつとめる。
関西シクロクロスではレース前日の「三船スクール」が人気を博しており、シクロクロスのイロハをビギナーから全日本女子チャンプにまで伝授している。
masahikomifune.com
◆主な出場レース
世界選手権シクロクロス (1999,2000,2001,2002,2007)
◆主なタイトル
全日本選手権シクロクロス優勝(2000-2001)


TEAM EDITIONシリーズの入荷は9月予定。(CHICANEは11月予定)
GRIFO TEAM EDITION
LIMUS TEAM EDITION
CHICANE TEAM EDITION
■税込定価:各11,200円

TEAM EDITIONタイヤ取り扱い上の注意
TEAM EDITIONに採用されているコットンケーシングはコアスパンケーシングよりも柔軟性に優れる分、デリケートな素材です。ChallengeのTEAM EDITIONは薄いラテックスのレイヤーで養生されていますが、従来品よりもその取り扱いには注意を払ってください。ブラシ等で強くゴシゴシ洗浄すること、高圧洗浄機を使用すること、薬品や溶剤を使用して洗浄すること、そして磨耗によってケーシングは痛み製品寿命が縮まります。ヨーロッパのレースシーンではケーシングを養生するために、タイヤを貼る前に「アクアシール」等を塗布するのがポピュラーです。
もしレース中の使用で濡れた際には直射日光の当たらない場所で乾燥させてください。使用しないときには軽く空気を入れた状態で乾燥した適度な室温の暗所で保管してください。タイヤのケアに気を払っていただけば、より長くTEAM EDITIONのハイパフォーマンスな性能を維持することができます。