2017年1月10日 イタリア・ピナレロ社は、DOGMA F8の後継モデルとなる最新の「DOGMA F10」を発表しました。「DOGMA F10」は、DOGMA F8をさらに進化させたエボリューションモデルです。



DOGMA F10の開発目標
プロジェクトをスタートするにあたり、既成デザインの変更にともなう技術の開発など、最終的に新しいレースバイクが要求に沿うものであるかどうかの確認が行われました。


新しいレースバイクの主な目的は、優れた空力バランスを備え、軽量で剛性を増した「オールラウンド」な特性を維持したバイクである事でした。同時に我々はどのようなシチュエーションでも、俊敏で精度の高いコントロールを保証する「ピナレロ・フィーリング」を維持する必要がありました。

全体の目的を考慮すると、主な目標は以下のとおりでした:

 ● ハンドリング・フィールを維持する
 ● 剛性アップ
 ● 空気抵抗の低減
 ● 重量の軽減

すでに世界中で高い評価を受けているDOGMA F8をベースに、マテリアルを変えず、大きなデザイン変更もなく性能をアップさせる設計は困難を極めました。


ピナレロ・デザイン
そして、我々が作り出すすべてのバイクは、レースに勝つだけでなく美しさも兼ね備えています。
開発には、CFD(数値流体力学)解析とFEA(有限要素解析)によって得られた結果に、ピナレロの美学を組み合わせる事に細心の注意を払いました...そして素晴らしい芸術作品に仕上がりました。

我々の美学を製品に反映させるため、設計の最後には「手作業」で各部のシェイプを修正しました。
3Dプリントで形作られたサンプルを使用して、各チューブおよびその周囲の形状を実際に触れて確認することができました。そして、サンドペーパーやハンドツールを使用して、表面を滑らかにして改良しました。最終的なデザインを確定し、生産を進めるために、これらの変更を3D図面に反映させました。


エアロダイナミクス

DOGMA F10には、BOLIDE TTとアワーレコードマシンのBOLIDE HRで培った空力解析が応用されています。
CFD(数値流体力学)解析技術を用いて、フレーム単体だけでなく、ライダー+自転車の状態でも解析され、チームスカイが実際に使用するコンポーネントを装着した状態でおこなわれました。

その結果、ダウンチューブはボトルを装着した状態でのエアフローを最適化するため、BOLIDE TTにみられるようなコンケーヴ(凹型)・デザインとなり、シートチューブにもボトルを装着した状態でもDOGMA F8と比較して、12.6%の空気抵抗軽減に成功しました。

フロントフォークのドロップアウトには、ホィールスキュワーによって発生する乱流を軽減させるため、BOLIDE HRでも採用された「フォーク・フラップ」デザインが採用されました。BOLIDE HRと比較するとフィンの大きさを小さくし重量の増加を防いでいますが、ホィールスキュワー周辺のエアフローを効果的に改善することに成功しています。


左/ F8、右/ F10左/ F8、右/ F10 ダウンチューブは、より左右の応力を均等化するため左右非対称デザインが見直され、DOGMA F8と比較して右側に少しボリュームを持たせた。これらは、ほんの少しの変更ではあるがパフォーマンス向上にとっては非常に重要な変更になっている。
ボトムブラケットの規格は、整備性を重視し従来からのイタリアン・スレッドを採用している。(左/F8、右/F10)



ピナレロ・フィーリング
2014年5月に発表されたDOGMA F8は、最も成功した最も有名なレースバイクです。それはピナレロの歴史の中で最も多く販売されたフレームであり、最も模倣されたフレームでもあります。それがレースバイクの世界で疑いようのない、絶対的なベンチマークとして存在する証となっています。
チームスカイのライダーは、過去3年の間に90以上のレースで勝利を掴みました。これらのレースには、スプリントやヒルクライム・フィニッシュ、エスケープなど様々なシチュエーションが含まれており、チームスカイの活躍が、このレースバイクの素晴らしいオールラウンドな性能を証明しています。

チームスカイからは、その素晴らしいライド・フィールは変えないようにとリクエストがありました。
DOGMA F10は、すべてのライダーおよびサイクリストにピナレロ・フィーリングを保証します。
そしてDOGMA F8のジオメトリーも維持し(すべてのライダーが自分に適したサイズで乗車できるよう13サイズ揃えています)、同じテーパード・ヘッドセット(アッパー1"1/8-ロア1"1/2)を採用しました。



剛性アップと軽量化

DOGMA F10には、日本の東レが開発した現時点で最高の強度と剛性を持つ「TORAYCA T1100G」カーボンファイバーを、使用する樹脂量を最小限に抑えたプリプレグとして使用しています。細心の注意を払いレイアップされるカーボン・プリプレグにより、DOGMA F8と比較して7%の剛性アップと、6.3%の軽量化の実現に成功しました。
DOGMA F10は、F8と同じマテリアルを使い、大きくデザインを変化させることなく、オールマイティな性能を持つフレームとしてはフレーム単体で820g(53サイズ・塗装前)を実現しています。



PINARELLO DOGMA F10
国内在庫色

DOGMA F10 / 167 BLACK LAVA(国内在庫色)DOGMA F10 / 167 BLACK LAVA(国内在庫色)
DOGMA F10 / 166 Red MAGMA(国内在庫色)DOGMA F10 / 166 Red MAGMA(国内在庫色)
DOGMA F10 / 905 Team SKY(国内在庫色)DOGMA F10 / 905 Team SKY(国内在庫色)
DOGMA F10 / 170 BOB(国内在庫色)DOGMA F10 / 170 BOB(国内在庫色)

受注発注色
DOGMA F10 / 165 Sideral White(受注発注色)DOGMA F10 / 165 Sideral White(受注発注色)
DOGMA F10 / 168 Sulfur Yellow(受注発注色)DOGMA F10 / 168 Sulfur Yellow(受注発注色)
DOGMA F10 / 169 Asteroid Red(受注発注色)DOGMA F10 / 169 Asteroid Red(受注発注色)
DOGMA F10 / 906 Team WIGGINS(受注発注色)DOGMA F10 / 906 Team WIGGINS(受注発注色)
DOGMA F10 / 909 RHINO 2017(受注発注色)DOGMA F10 / 909 RHINO 2017(受注発注色)
DOGMA F100 / 914 Giro d’Italia(限定受注発注色)DOGMA F100 / 914 Giro d’Italia(限定受注発注色)

MYWAYについて
MYWAYカラーも同様に受注を開始致します。
MYWAYカラーオーダーは8月頃から順次出荷開始される予定です。


DOGMA F10 フレームセット
フレームサイズ:42SL/44SL/46.5SL/47SL/50/51.5/53/54/55/56/57.5/59.5/62(C-C)
※42と57.5以上のサイズは取り寄せになります
定価:DOGMA F10フレームセット 650,000円(税抜)※2017年6月30日改訂
   DOGMA F100フレームセット 697,000円(税抜)
※限定品につき予告なく終了する場合がございます
   MYWAY フレームセット 697,000円(税抜)※確定オーダーによる受注発注のみ
エアロヘッドセット・シートポスト付属
マテリアル:TORAYCA T1100 1K nanoalloy カーボン
重量:820g(サイズ53、塗装前)
カラー:167 BLACK LAVA / 166 Red MAGMA / 905 Team SKY / 170 BOB / 165 Sideral White / 168 Sulfur Yellow / 169 Asteroid Red / 906 Team WIGGINS / 909 RHINO 2017 / 914 Giro d’Italia
※フルオ(蛍光)系カラーは紫外線により経年退色する場合があります。

DOGMA F10 ジオメトリーDOGMA F10 ジオメトリー


逆三角形の断面形状を持ち美しいカーブを描くF10のトップチューブ逆三角形の断面形状を持ち美しいカーブを描くF10のトップチューブ BOLIDE TT同様にボトルケージ周辺が少し横に張り出し、コンケーヴ(凹型)状にリブを持たせたF10のダウンチューブ、ボトル装着時のエアフローが最適になるようデザインされている。BOLIDE TT同様にボトルケージ周辺が少し横に張り出し、コンケーヴ(凹型)状にリブを持たせたF10のダウンチューブ、ボトル装着時のエアフローが最適になるようデザインされている。

BOLIDE HRのデザインに由来するドロップアウトに整流効果を持たせるフィンが装備されるフロントフォークBOLIDE HRのデザインに由来するドロップアウトに整流効果を持たせるフィンが装備されるフロントフォーク 空気抵抗の低減を優先させる場合に使用する下側2つのボトル台座。ボトル2本を装着した状態でF8と比較して空気抵抗12.6%減を実現。空気抵抗の低減を優先させる場合に使用する下側2つのボトル台座。ボトル2本を装着した状態でF8と比較して空気抵抗12.6%減を実現。

ダウンチューブ内に新型Di2ジャンクションを埋め込むeLinkシステム。エアロダイナミクスの向上と利便性向上を両立させたデザインダウンチューブ内に新型Di2ジャンクションを埋め込むeLinkシステム。エアロダイナミクスの向上と利便性向上を両立させたデザイン 荒れた路面でもしっかりシートポストを固定する信頼性の高い「TWIN FORCE」クランプシステムはF8から引き継いでいる荒れた路面でもしっかりシートポストを固定する信頼性の高い「TWIN FORCE」クランプシステムはF8から引き継いでいる

タイヤクリアランスは、最新のホィールに対応するよう、前後とも25Cタイヤがフィットするクリアランスに拡大された。タイヤクリアランスは、最新のホィールに対応するよう、前後とも25Cタイヤがフィットするクリアランスに拡大された。 フロントディレイラーの台座はTTレース時などにエアロダイナミクス性能を向上させるため取り外し可能となっているフロントディレイラーの台座はTTレース時などにエアロダイナミクス性能を向上させるため取り外し可能となっている

機械式コンポーネントにも対応する「THINK 2 システム」も採用、コンポ選択の幅は広く考えられている機械式コンポーネントにも対応する「THINK 2 システム」も採用、コンポ選択の幅は広く考えられている シートポストはF8と同じFLAT BACK デザインでDi2バッテリーが内蔵できる「AIR8 フルカーボンシートポスト」が付属する。シートポストはF8と同じFLAT BACK デザインでDi2バッテリーが内蔵できる「AIR8 フルカーボンシートポスト」が付属する。


※写真はサンプルを撮影したもので、スペックやカラーなど実際の製品と異なる場合があります。
※色調はモニター画面で見るのと実際では多少違って見えますのでご了承ください。
※価格はシーズン途中で変更される場合もあります。最新情報は販売店でお確かめください。