全日本選手権ロードレースでフルクラムホイールを使用するキナンサイクリングチームの山本元喜選手が<br>見事ナショナルチャンピオンジャージを獲得。<small>Photo: KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU</small> 全日本選手権ロードレースでフルクラムホイールを使用するキナンサイクリングチームの山本元喜選手が
見事ナショナルチャンピオンジャージを獲得。Photo: KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU

KINAN Cycling Team
全日本選手権ロードレース
フルクラム・ホイール インプレッション

山本元喜選手の優勝という最高の形でフィニッシュした全日本選手権で使用されたSPEED 40TをはじめKINAN Cycling Teamが使用しているフルクラムホイールをチームの大黒柱、中島康晴選手に紹介していただきました。普段の練習からレースまで、あらゆるシーンで使用している中で感じるフルクラムホイールの印象や各ホイールの特徴を非常にわかりやすく文章にしていただいています。

2016年1月からKINAN Cycling Teamで使用しているフルクラムホイールは総合的な完成度が非常に高く、走行性能、耐久性、メンテナンス面からとても満足度の高いホイールです。2018年6月25日に行われた全日本選手権ロードレースは213kmという長丁場かつアップダウンの厳しい設定の中、山本元喜が優勝しナショナルチャンピオンジャージを獲得。更にキナン3選手がトップ10入りをはたしました。登坂力と高速巡航の両立が求められるレースとなった今回のレースでもフルクラム SPEED 40Tはチームに大きなアドバンテージとなりました。

全日本選手権ではチーム全員が使用したSPEED 40T
SPEED 40TSPEED 40T 登坂力も高速巡行力も必要なコースで、すべての点で高いパフォーマンスのスピード40Tを全員が選択
14.2kmを15周回する総距離213kmは獲得標高が4000mに迫るアップダウンの激しいコースで6%~10%の各登坂をクリアした、後半の下り基調のセクションでは60km/h近いスピードが必要でした。レース前日までの試走でチーム全員が登坂の軽さと平坦下りの巡航力を兼ね備えたスピード40Tを選択。登り・逃げ・更にはスプリントでも力を発揮出来る事もあり(※JBCF 群馬の集団スプリントを制した時も40T)すべての選手が迷わず選択した。(TOJ 富士山ステージを制したマルコス・アップダウンの南信州ステージ優勝トマも40Tを使用していた)
他のチームは使用ホイールが選手によってバラバラで、使用しているホイールで選手やチームの作戦が垣間見ることができました。一方キナンサイクリングチームは全員同じホイールなのでその心配は不要。ホイールのトータルバランスの高さはそんな面でも大きなアドバンテージを生んでくれました。山本選手は登坂でのアタックから独走勝利。新城選手(3位)は追走からアタックしブリッジ、中島(7位)はメイン集団からアタックし独走、どれもスピード40Tが持つ加速力・登坂力・高速巡航力がチームの勝利に大きなアドバンテージになりました。各エース選手は平坦区間でスピードが伸びないことや、繰り返しの登坂で疲労がたまり本来のパフォーマンスを発揮できていなかったように思えました。その面からもホイールのアドバンテージが大きかったように感じました。総合力の高い40Tは様々なコースに対応し、このホイールがあれば安心という優等生で一般ユーザーの方にオススメ出来ます。

会心の独走勝利で両手を上げゴールする山本選手<small>Photo: KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU</small>会心の独走勝利で両手を上げゴールする山本選手Photo: KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU ナショナルチャンピオンジャージに袖を通す山本選手と3位入賞を果たした新城選手<small>Photo: KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU</small>ナショナルチャンピオンジャージに袖を通す山本選手と3位入賞を果たした新城選手Photo: KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU

[チーム使用のフルクラム他のホイールについて]
SPEED 55T
SPEED 55TSPEED 55T アップダウンもそつなくこなす、平坦ではこれまでの選手生活で最速の車輪。
登りでの加速力や軽快感は40Tにはかなわないが、一定速度で淡々と進む登りでは十分速い。ゴール前のスプリントではこれまでの選手生活の中で一番速い車輪。前輪が軸となって推進力に変えてくれる。鈴鹿などのサーキットくらいの登りなら簡単にクリアすることが出来るし、アタックのかかりもすごく良いので逃げやスプリントどちらも最速の一本。これまでなかったスプリンターとしての要素を開花させてくれた。長い登りがなければこの車輪を間違いなく選ぶ。

SPEED 40C
SPEED 40CSPEED 40C ロングライドからレースまでしっかり走れる万能ホイール。
気軽に普段使い出来るホイールの中では個人的に一番オススメ。
40Tと比較してしまうと登坂力や軽快感は若干薄くなってしまうが、それでも高い次元の走りを実現することができるホイールで、これがクリンチャーとは到底思えなかった。フロントは滑らかに路面からの衝撃を吸収し、リアは力をかけた時の反応性が良いので、登りでのスプリントゴールはこちらの方が伸びていくと思う。なによりクリンチャー仕様でタイヤ交換が容易なのは非常に大きな魅力と言える。

SPEED 55C
SPEED 55CSPEED 55C 平坦基調ならロングライド~レースまで走れる。これまで経験したことのない速度域に連れて行ってくれるホイール。
55Tと比較してフロントの印象が強く、登りでは多少重く感じるが、平坦では同様に大きな推進力を得ることが出来る。USBベアリングはグレードでいうとセカンドグレードですが、とても滑らかで足を止めても車輪が前に進んでくれる。硬い印象ではなくしなやかでありながら、更に加速力も優れているので長い時間走っても疲れにくい。複数名のロングライド後半ではそのアドバンテージを見せつけることが出来るはずで、大きな優越感を与えてくれるホイール。

RACING QUATTRO CARBON
Racing Quattro Carbon rearRacing Quattro Carbon rear Quattro=4という数字からは想像出来ないパフォーマンス。
フルカーボンホイールを試してみたい方にオススメ。40mmリムハイトは風の影響を受けにくい。乗り心地は55mmリムハイトクラスのイメージで巡航が出来る。SPEED 55Tや55Cなどと比べると加速力や軽快感は薄れるが、程よい重さの車輪は路面の段差もしなやかに吸収してくれる。アルミリムホイールと比較すると圧倒的に疲れが少ない。選手によってはトレーニングに使用しているがハブやスポークも信頼性が高いので安心して走れる。トレーニングにももちろん、ひとりで淡々と走るロングライドなどでは後半の疲れが圧倒的に少なく、最後まで気持ち良く走り抜ける。

RACING ZERO 2WAY-FIT
RACING ZERO 2WAY-FITRACING ZERO 2WAY-FIT 登坂力・加速力・軽快感と高い信頼性を併せ持ったヒルクライムからクリテリウムまで走るホイール。
低いリムハイトからにさらに肉抜きされたアルミリム、エアロ形状のスポーク。見た目を裏切らない軽快感は一踏みで実感できる。特に勾配の厳しいヒルクライムにオススメ出来るが平坦のクリテリウムでもその素直な加速感は大きなアドバンテージをあたえてくれる。カーボンリムに比べると振動吸収性は劣るため徐々に疲れ感じることや、45km/hを超えるとカーボンディープほど楽に巡航出来ないが、高い信頼性と安心感がありアルミリムホイールの中で一番オススメ出来る。普段のトレーニングやウォーミングにはRACING ZEROを使用<small>Photo: KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU</small>普段のトレーニングやウォーミングにはRACING ZEROを使用Photo: KINAN Cycling Team/Syunsuke FUKUMITSU
全日本選手権ロードレース2018 男子エリートの詳細はcyclowired :山本元喜が初のエリートナショナル王者に チーム力を見せたキナンはワンスリー をご覧ください
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