eDSS2.0
革新的なロードバイク用サスペンションシステム
ピナレロは、電子制御サスペンションシステムの生産に積極的なHiRide社と協力して、チームスカイから始まったサスペンション付ロードバイクにもう一度革命を起こしました。
ロードバイクの世界で初となる軽量サスペンションシステム(DSS 1.0、Dogma Suspension System)を特徴とするDOGMA K8-Sのフレームの発売から2年後、ピナレロはロードバイク用サスペンションのコンセプトを進化させました。このプロジェクトの優先事項は、平滑な路面での最大のパフォーマンスと剛性、凹凸のある荒れた路面での最適な快適性とトラクションを確保しながら、自動的にロックまたはロック解除する各コンディションに即対応するサスペンション動作ができるシステムを導入することでした。
長い開発期間とテストライドを繰り返した後、ピナレロ社とHiRide社のエンジニア達は、ロードバイクの世界では初めてとなる革新的な電子制御アクティブサスペンション「eDSS 2.0(Electronic Dogma Suspension System)」を完成させました。
K10-S DISKに搭載された電子制御アクティブサスペンション「eDSS 2.0」
サスペンションユニットは再設計されています。 ショックアブソーバーの基本部分はライダーの好みに基づいて動きをカスタマイズできるエラストマーです。
「eDSS2.0」サスペンションユニットでは、サスペンションの状態をロック状態から完全作動状態に瞬時に切り替えることができる電子制御油圧式システムを導入しました。ロックすることで完全に堅固になり、平滑なアスファルト路面でも最高の剛性と動力伝達が可能になりました。
シートチューブ内部にシステムのセンターコントロールユニットが組み込まれています。 ユニットは、システムの状態を制御するLiPoバッテリーパックと回路基板で構成されています。
システムにはサスペンション制御アルゴリズムを実行するCPUが搭載されています。ジャイロスコープと加速度計からデータを収集して路面状況を識別し、サスペンション自体の状態を変更することができます。
マニュアル制御とシステムチェックは、ダウンチューブに配置される「E-Link™」上に組み込まれた「ヒューマン・マシン・インタフェース(HMI)」で実行できます。
このインターフェースにより、ライダーはシステムの電源を切ったり、LEDを介してシステムの状態を制御したり、手動モードと自動モードを切り替えたり、アクションしきい値を変更したり、手動モードでロックとロック解除を切り替えることができます。
「ヒューマン・マシン・インタフェース(HMI)」は、Bluetooth LE および ANT+ 通信機能も備えています。通信機能を使う事により、データ分析、設定、微調整のためのスマートフォンアプリ、またはシステムとの迅速かつ簡単な対話を可能にするGarminサイクルコンピュータ用のアプリケーション(システム状態の確認と状態の変更)を利用できます。
K10-S DISKは、この電子制御方式の「eDSS2.0サスペンションユニット」仕様と、スタンダードな「DSS1.0 サスペンションユニット」仕様が選択できます。K10-S DISKの価格やスペックは、製品ページをご覧ください。